私は逝かない
2001年3月5日千夏君が言った
「オレから大切なものを奪わないで」
「こんなドッキリだったら止めてくれ」
そして
「名雪はオレを残して逝かないよな?」
私は…
+++++ +++++ +++++
これは3/2〜3/5の間であった出来事です
この日記を読む前に過去の日記(3/2〜3/4)を
先に読むことをお勧めします
すでに大まかな内容を書いているので
ここでは場面を抜粋して書き記していきます
なお、千夏君の了承を得て私はここに記しています
内容がおそらく重くなってしまうので
読者の皆様の気分を害してしまうこともありえます
以上のことをご了承の上で以下の文章をお読みください
+++++ +++++ +++++
3/2…
ライブが終わった後、千夏君は従兄弟に電話しました
電話での内容は
「(父方の)じぃちゃんが、あと2・3日かも…ってさ」
ということでした…
千夏君がその祖父に前に会ったのは去年の秋頃だそうです
ライブハウスの最寄駅のホームで千夏君は
その話を空笑い混じりで私に話しました
そこで千夏君はおじいちゃんに会いに行くという話を従兄弟として、
5日に従兄弟と一緒に病院にお見舞いに行く事になりました
私たちがいられるのはその時間までという事です
「私も行っていいかな…?千夏君のことが心配だよ…」
「う〜ん。今回はパスしといて」
千夏君が一呼吸おいて続けました
「そのかわり、ずっと一緒にいて…」
「うん、わかった」
私は千夏君の手をぎゅっと握りました
夜、布団に入った時
私は千夏君の頭を抱き私の胸の方に抱き寄せました
「無理しなくていいんだよ…
ここで泣いてもいいんだよ…」
私の言葉が引き金になったのかならなかったのか
「じいちゃんが…あと2・3日ってさ…」
そこからは言葉にならない言葉を涙混じりに
喉から必死に吐き出してる千夏君がいました
私が千夏君のそんな姿を見たのはこれで2回目でした
電車に乗る間も、駅で待ってる間も、買物の間も
料理を作ってる間も一度も見せなかった姿…
ずっと…我慢してたんだね
私は優しく頭を撫でてあげました
「きっと大丈夫だよ、ね?あたしが傍に居るから…」
千夏君の涙はまだ、止まりませんでした
私が千夏君の言葉で心に刺さったのは
「オレから大切なものを奪っていかないで」
という言葉でした
千夏君は…どこかで孤独だったのでしょうか…
年末年始にかけて…千夏君は色々ありました
どこかで寂しい思いをずっとしていたのでしょうか
『私が一緒じゃないとよく眠れない…』
こうかん日記に千夏君はそう、記していました
実家に居た頃はそんな事は無かった筈なのです
自分の周りからどんどん消えていく…
孤独が千夏君を蝕んでいたのかも知れません
私はその変化にちゃんと気付いてあげられなかった
「名雪はオレを置いて先に逝かない??」
涙混じりの声で千夏君は私に訴えました
少し悩んだ後、私は
「…逝かないよ。君を置いて先に逝ったりはしない」
と告げました
そのとき私が千夏君を守らなくちゃと思いました
そんな話をしている時、千夏君は
「明日になったら帰ってもいいよ」
と言いました。
自分が名雪を悲しませてばかりだから
ここに居ても、自分の所為で辛い思いをさせるだけだから
…
私の感情はそこで爆発しました
寝ている千夏君を上に向けさせ、私がそこに跨り
思いっきり千夏君の頬を叩いていました
「私のことを…もっと必要としてよぉ…」
叫び倒して大泣きして私のたまった感情が一気に爆発しました
「悪かった…ごめん…もう、大丈夫だから…」
私よりも何倍も辛いはずの千夏君は私の頭を撫でてくれてた
しばらく私は千夏君の胸の中で泣きじゃくっていました
その後、千夏君に抱かれました
抱かれました…って変なのかも。
互いが受身じゃないから、抱きあっていた…かな。
抱き合った後、互いを抱きしめあって寝ました
3/4
3日は大体日記のとおりだったので飛ばします
4日の晩、電話の主は千夏君の家族でした
私はその時千夏君から少し離れていたので
誰かまではわかりませんでした
内容は…
…
おじいさんが亡くなった…という事でした
私は片付ける手を止めて千夏君を後ろから抱きしめました
話が終わって今度は従兄弟に電話して…
全てが終わった後千夏君は布団に倒れこみました
「はは…じいちゃん、亡くなったってさ…
生きてるうちに会えなかった…」
私の腕を引っ張って千夏君はぎゅっと抱きしめました
私の耳元で泣いている千夏君が居ました
明日、朝イチで行かなくてはいけなくなりました
本当はお見舞いに行くのが夕方という約束をしていたのですが
朝イチで合流するという話になってしまったのです
私のわがままだってこの日は無関係です
千夏君に抱いてほしいといいました
「私の中に貴方の痕を残して欲しい…」
抱かれているのがとても心地良かった
暖かくて…千夏君が傍に居るってそう、感じられた…
千夏君にも私を感じて欲しかった
私はここに居ると…傍に居ると…
翌日、朝6時に起きれる訳もなく
起きたのは8時でした
何度か起こしたんだけどね…??
結局2度寝した時、私が見たのは自分の祖父の死に顔でした
あぁぁ、夢見わりぃ…
最後、千夏君を改札で見送り、階段を下りて
見えなくなってしまうまで私はそこに居ました
+++++ +++++ +++++
これがかけなかった内容です
こんな内容を最後まで読んでくれてありがとうございました
「オレから大切なものを奪わないで」
「こんなドッキリだったら止めてくれ」
そして
「名雪はオレを残して逝かないよな?」
私は…
+++++ +++++ +++++
これは3/2〜3/5の間であった出来事です
この日記を読む前に過去の日記(3/2〜3/4)を
先に読むことをお勧めします
すでに大まかな内容を書いているので
ここでは場面を抜粋して書き記していきます
なお、千夏君の了承を得て私はここに記しています
内容がおそらく重くなってしまうので
読者の皆様の気分を害してしまうこともありえます
以上のことをご了承の上で以下の文章をお読みください
+++++ +++++ +++++
3/2…
ライブが終わった後、千夏君は従兄弟に電話しました
電話での内容は
「(父方の)じぃちゃんが、あと2・3日かも…ってさ」
ということでした…
千夏君がその祖父に前に会ったのは去年の秋頃だそうです
ライブハウスの最寄駅のホームで千夏君は
その話を空笑い混じりで私に話しました
そこで千夏君はおじいちゃんに会いに行くという話を従兄弟として、
5日に従兄弟と一緒に病院にお見舞いに行く事になりました
私たちがいられるのはその時間までという事です
「私も行っていいかな…?千夏君のことが心配だよ…」
「う〜ん。今回はパスしといて」
千夏君が一呼吸おいて続けました
「そのかわり、ずっと一緒にいて…」
「うん、わかった」
私は千夏君の手をぎゅっと握りました
夜、布団に入った時
私は千夏君の頭を抱き私の胸の方に抱き寄せました
「無理しなくていいんだよ…
ここで泣いてもいいんだよ…」
私の言葉が引き金になったのかならなかったのか
「じいちゃんが…あと2・3日ってさ…」
そこからは言葉にならない言葉を涙混じりに
喉から必死に吐き出してる千夏君がいました
私が千夏君のそんな姿を見たのはこれで2回目でした
電車に乗る間も、駅で待ってる間も、買物の間も
料理を作ってる間も一度も見せなかった姿…
ずっと…我慢してたんだね
私は優しく頭を撫でてあげました
「きっと大丈夫だよ、ね?あたしが傍に居るから…」
千夏君の涙はまだ、止まりませんでした
私が千夏君の言葉で心に刺さったのは
「オレから大切なものを奪っていかないで」
という言葉でした
千夏君は…どこかで孤独だったのでしょうか…
年末年始にかけて…千夏君は色々ありました
どこかで寂しい思いをずっとしていたのでしょうか
『私が一緒じゃないとよく眠れない…』
こうかん日記に千夏君はそう、記していました
実家に居た頃はそんな事は無かった筈なのです
自分の周りからどんどん消えていく…
孤独が千夏君を蝕んでいたのかも知れません
私はその変化にちゃんと気付いてあげられなかった
「名雪はオレを置いて先に逝かない??」
涙混じりの声で千夏君は私に訴えました
少し悩んだ後、私は
「…逝かないよ。君を置いて先に逝ったりはしない」
と告げました
そのとき私が千夏君を守らなくちゃと思いました
そんな話をしている時、千夏君は
「明日になったら帰ってもいいよ」
と言いました。
自分が名雪を悲しませてばかりだから
ここに居ても、自分の所為で辛い思いをさせるだけだから
…
私の感情はそこで爆発しました
寝ている千夏君を上に向けさせ、私がそこに跨り
思いっきり千夏君の頬を叩いていました
「私のことを…もっと必要としてよぉ…」
叫び倒して大泣きして私のたまった感情が一気に爆発しました
「悪かった…ごめん…もう、大丈夫だから…」
私よりも何倍も辛いはずの千夏君は私の頭を撫でてくれてた
しばらく私は千夏君の胸の中で泣きじゃくっていました
その後、千夏君に抱かれました
抱かれました…って変なのかも。
互いが受身じゃないから、抱きあっていた…かな。
抱き合った後、互いを抱きしめあって寝ました
3/4
3日は大体日記のとおりだったので飛ばします
4日の晩、電話の主は千夏君の家族でした
私はその時千夏君から少し離れていたので
誰かまではわかりませんでした
内容は…
…
おじいさんが亡くなった…という事でした
私は片付ける手を止めて千夏君を後ろから抱きしめました
話が終わって今度は従兄弟に電話して…
全てが終わった後千夏君は布団に倒れこみました
「はは…じいちゃん、亡くなったってさ…
生きてるうちに会えなかった…」
私の腕を引っ張って千夏君はぎゅっと抱きしめました
私の耳元で泣いている千夏君が居ました
明日、朝イチで行かなくてはいけなくなりました
本当はお見舞いに行くのが夕方という約束をしていたのですが
朝イチで合流するという話になってしまったのです
私のわがままだってこの日は無関係です
千夏君に抱いてほしいといいました
「私の中に貴方の痕を残して欲しい…」
抱かれているのがとても心地良かった
暖かくて…千夏君が傍に居るってそう、感じられた…
千夏君にも私を感じて欲しかった
私はここに居ると…傍に居ると…
翌日、朝6時に起きれる訳もなく
起きたのは8時でした
何度か起こしたんだけどね…??
結局2度寝した時、私が見たのは自分の祖父の死に顔でした
あぁぁ、夢見わりぃ…
最後、千夏君を改札で見送り、階段を下りて
見えなくなってしまうまで私はそこに居ました
+++++ +++++ +++++
これがかけなかった内容です
こんな内容を最後まで読んでくれてありがとうございました
コメント